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2007年12月03日

■例によって例のごとし。
・今日は12月3日、といえば初代PlayStationの発売日でありんす。当時の本体価格\39,800は、スーファミソフトが1万超え連発してたころなのでそれほど高いと思わなかったが、今は……。単純に世間の景気も違うけれど。

・帰る、風呂入る、寝る。というだけのパターンで私生活終了なので書けることも特になっしん。


■司馬遼太郎「箱根の坂」読み始め。北条早雲の話。
・でも室町時代てイマイチぴんと来ないな。戦国でもなく鎌倉でもなく、さらにいえば足利尊氏の時代でもない。応仁の乱が起きているけど、中心になる視点が誰一人存在しないという。
・室町時代は各地で農業商業が勃興して大衆が力を持ち始めたらしいから、個が薄いのかもしれん。
・とか理由をつけてもなー、まぁとにかくあんま面白くないっす。折角借りたので読んではいるが。

司馬遼太郎といったら代表作は「竜馬がゆく」「坂の上の雲」あたりらしい。どちらもまだ読み途中なので評価を保留しておくと、今のところ一番面白かったのは「国盗り物語」。
・前編が斎藤道三、後編が織田信長と明智光秀を主人公にした話。
・野心家の道三がのし上がっていく様を描く前編の終わり、美濃の主にはなれたが全国制覇するには年をとりすぎたと、夢を諦めるシーンが切ねぇんだわ。
・而して隣国に出現する麒麟児、信長。政略のための嫁入りから夢の継承、道三の死。これは燃える。
・中国小説は大抵、その親の話から始まるなんて話を田中芳樹だったか陳瞬臣だかで読んだ気がするが、このような血縁に依らない野望の系譜はイイネ。

・でも作中で描かれている油売りから身をおこした道三て、最近の研究では否定されてるみたいね。
司馬史観を鵜呑みにしないようにせにゃあな。といっても自分で一次ソースにあたるなんてこと、出来ないしする気もないけど。